ありがとう&さようなら  Yさん卒業

   2007年1月に念願の障害者雇用を実現できることになり、一人の青年をオリーブに迎えることになりました。彼は重度の自閉症であり、人とのコミュニケーションが苦手という障害がありました。しかし、働く意欲はあり、決められた仕事はきちんとこなす、ルーチン業務を得意とする青年でした。

オリーブメンバーのちょっとした手助けでどんどん仕事を覚え、またメンバーとの会話も仕事を介する話は手帳にメモを取ることでスムーズにこなせるようになりました。。それは目を見張る成長ぶりでメンバーのおばさん達にとても可愛がられる存在となったのです。そして13年もの長い間私たちのパートナーとして清掃業務を続けてくれることになりました。

 ところが、そんないい関係を築きあげていた障害者雇用がこのコロナ禍により終焉を迎えてしまいました。電車通勤の彼にコロナ感染の危険を看過することはできません。支援事業者からの長年の感謝の言葉とともに彼の卒業の提案を頂くことになりました。そして7月30日にオリーブを卒業し、メンバーに見送られ去って行きました。有難うYさん、そしてさようなら。

 

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付記

同じ職場に13年も勤務することは稀なことで、オリーブでは勤続7年となったYさんに2014年5月に永年勤続表彰を授与しておりました。当時はその後6年も共働できるとは思ってもいませんでした。が、Yさんはオリーブメンバーとの関係を日々向上させ、我々も会話を楽しみ、歌を一緒に歌い、名前を覚えてもらったメンバーは自慢してたものです。

本来なら勤続年数の記録はまだまだ伸び続ける筈でした。それが思いも及ばぬこのコロナ禍での突然の卒業、残念で無念でなりません。

 

 

 

 

 

敷波代表から卒業証書&感謝状を手渡しました。

                                                          山田副代表からは花束を。

  ご両親、メンバーと最後の記念撮影
 

 

 

敷波代表のお別れの言葉

 老いも若きも障害ある人もない人も共働出来る場であるオリーブで、重度の自閉症のYさんと共に働き続けて13年経ちました。しかしコロナ禍で、Yさんの通勤において管理が難しいということで、思いがけなく卒業となりました。仕事のマニュアルを見ながら、トイレのブラシの動きもキレッキレで、フロア掃除、外掃除と、本当にYさんはなくてはならない存在となっていたのに、とても寂しく残念です。13年間どうもありがとうございました。

 

 

 Yさん、またいつか逢えるといいですね。コロナ落ち着いたらオリーブのイベントにもお顔をみせてくださいね。バイバイ!

 

 

 

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